天神祭奉納ヨットレース Big elle 参戦記(クルージングクラス2位)

当日の波は西南西の風に影響され、妙なうねりが出ていて、各艇白灯台目指すも、結構厳しく、レースの前に落水防止策が重要なポイントでした。

BigElleでもバウから強烈なスプレーを浴び、デッキは水びたし。さて、スタート地点に着いたものの、ラインがわかりません。ウロウロして、ようやく「たったこれだけ?」という長さのスタートラインを発見。もう少し長くてもいいんじゃないでしょうか?短すぎですよね。

いよいよスタート。夏場にしてはきつい風。狭いスタートライン。おまけにズウタイでか過ぎで小回りきかず、しかも私はこの船でセーリーングは初めて。無難なスタートを切るしかないのですが、その前に当クラブ会長のつぶやき「みんな頼むから事故せんとってや〜」の一言が聞こえて来ました。しかし、流石皆さん心得たもの。危ないシーンを散見しましたが、マナーを守り事故回避に向けて操船している姿に信頼感が沸いてきました。

スタートラインが短い影響で、ブイの外にはみ出してしまい、ラインに再突入する艇が結構あり、私たちもその一員としてゆっくりとラインをくぐりました。クローズではリーフして走り始めましたが、我艇の巨体をヒールさせる風の強さで艇速もみるみる上がり、結構他の船と並んで走っています。「おお!これはすごい、スループというよりクリッパー船やなー」と感じました。

慣性重量が重い分ロスが大きいので、コマメなタックは出来ません。しかもジブはカッター仕様なので、インナージブ(フォアステイが2本ある)しか使えません。それでも、艇速は落ちず上マークにどんどん近づいていきます。そしてあっという間に上マークを左に見てベアリングへ。ヒールがおさまり、風切り音がなくなるとジェノアを展開。ログメーターを見ると8ノットを超えています。乗っていてそんなに速い感じはないのですが、艇の横を流れていく浮遊物を見ていると、確かに速い。だから、下マークまでは一直線です。

3レグ目のクローズホールドで「ジェノア使いましょ!」の声。風はすこし落ちてきて、「それもいいかも!」となり、フルセールでガンガン走りました。ブローが入ると艇体は大きく傾き、なんとガンネルを乗り越えて波がデッキの端に入りこみ表面を洗って行きます。ログは9ノットを超え、H理事が「このヒールはわしでも(押さえるのは)無理や!」とどうしようもない宣言。結局、ヘルムスマンの「舵効かん、風抜いて!」となり、あっさりと暴走族はやめてしまいました。

ジェノアを出してのタックに随分手間取り、上マークを再び廻るころには、後ろにいたはずの他艇が既にランニングしています。速い速い!と浮かれていましたが、みんな速かったんですよね。ベアして観音開きでいざ淀川突入開始です。

某艇が見えてきたので、エールを送っているとスピントラブルでこけてしまいました。横倒しになっている彼らを見ながら、すこし不安を覚えました。

流し込みでそのままハーバー近くのゴールを駈け抜けましたが、ジェノアがうまく回収できず、不安が現実となりました。すごい力で風を受けているためやはり無理せず、教科書通りに扱わないといけないな、と感じました。反省。

今回のレースではBigElleに徳島の著名なお2方にもお手伝いいただいて、より一層ありがたく参戦することができて本当によかったです。無事にレースが終わり、多くの方に大きな図体をポンツーンで待ち受けてもらい、至福の瞬間を迎えられたことに感謝いたします。来年も中年の最後として、すこし修行を積んで参戦してみたいと思います。スタッフの皆さん、ありがとうございました。そして、来年もよろしくね。
(BigElle 前垣  雅美)