2005年天神祭りヨットレース優勝記
2005.7.17天神祭り奉納ヨットレース優勝記
ヨットレースでクルージング部門優勝をする船に乗れたなんて、なんとラッキーな事だったのだろう。「せめて運営のお手伝いでも…」とお願いしたのが14日。そんな直前の無理な申し出に寺尾会長は「それなら北港一のレース艇に乗りなさいよ」と快諾して下さった。その言葉は冗談の様だったが、嘘ではなかった。クルージングクラスは、普段レースから遠ざかっていたり乗り手の足りない船に、華やかな「天神祭奉納ヨットレースを楽しんでもらおう」と設けられたクラスだと思っていたのだが、実際ダウンウインドでスピンの使用を禁じられているクラスの難しさと面白さを(恥ずかしながら)改めて思い知った。
Dufour38 elleの巨体は、見かけの風に判断が狂わされる。スピンがあるが為に普段 使われていない感覚を呼び覚ましジャイブポイントを決める。寺尾会長のヘルムは「上さず、下さず」。つまり常にボートにパワーを持たせて、船を止めない。ブロウに入ると少し角度を稼ぎ、ブロウが抜けても艇速の落ちない角度を選ぶ。オリジナルクルーの方々も軽風下の神経戦で集中力を切らさない。(いつもの陽気な酒飲みの表情は何処に行ったの?)体重を集めてヒール角度を調整し、しかも船を揺らさない。私がヘルムをとってレースに出ようものなら、クルーはスピンアップに反抗するわ、キャビンから起きてこないわ…最悪である。「ラットから手を離しても真っ直ぐ走るよ」と寺尾会長が仰ったのは、この日のelleを象徴していた。理屈では分かっていても舵から手を離すと、なかなかヨットは真っ直ぐ走らない。それだけ全てのバランスが良かったのだ。
こう、書いてみるとヨットの基本に忠実であったんだな。ディンギーだろうがレース艇だろうが、ヨットの基本に変わりはない。私も重々分かっているのに、なぜか勝負どころで船を止めてしまう。徳島から来た山田・宮下・私の三名にとって、天神祭奉納ヨットレースと言うメジャーな大会でクラス優勝をする船に乗られたのは本当に良い思い出となりました。そして二枚のセールだけで走るヨットの奥深さを改めて実感しました。
快く乗せて下さったelleの皆さん、そして松本様・安東様を始めとする運営の皆さん本当にありがとうございました。徳島に来られる時は是非ご連絡をいただき、優勝カップ回し飲みの続きが出来ることを楽しみにしています。
最後になりましたが第一線からスタートをさせて下さった淡輪ヨットクラブ大平会長の「優しさ」と、本部船後方から押し寄せ、差し込む艇に睨みを効かせたOHYC寺尾会長の「顔」に、ACC理事長として心より感謝致します。「お陰様でチビレるスタートが切れました。姉妹クラブで良かったぁ。」 (あわクルージングクラブ: 徳元)